試考作互

あらたな考え方をためして、
ともにつくる

テーマ:「えんぴつ」のコアをみつけて新しい価値をつくりだす

コラボレーションパートナー

北星鉛筆株式会社
取締役

杉谷 龍一

経済学部を卒業後、新卒で北星鉛筆株式会社に入社。
鉛筆を作る工程でうまれる廃材を再利用する「再商品化事業部」の立ち上げや、新商品の開発などに携わる。
どうしたら鉛筆を知ってもらえるのか、買ってもらえるのか、肌で感じてもらえるのか 、を常に考え、積極的な姿勢を大切にしている。「自分が、世界やこれからの時代の流れにも耐え得る北星にする」 という夢を持ち、これからも鉛筆を作り続ける。

会社名
北星鉛筆株式会社
会社概要
昭和26年設立の鉛筆造会社。代々、“鉛筆の精神”を受け継ぎ、“新たな鉛筆文化の創造”を提案するとともに、環境に配慮した“循環型鉛筆産業システムの構築・事業化”に取り組む。
その代表的な製品に、大人が使いたくなる鉛筆を目指した『大人の鉛筆』や、鉛筆の製造過程で発生するおがくずを活用した木のねんど『もくねんさん』などがある。
URL
http://kitaboshi.co.jp/

鉛筆の精神
「鉛筆は我が身を削って人の為になり真ん中に芯の通った人間形成に役立つ立派で恥ずかしくない職業だから、鉛筆のある限り、家業として続けるように」

先々代より、この“鉛筆の精神”を大切に受け継いでいます。鉛筆は我が身を削らないと、字が書けません。いくら立派な芯を持っていても削らなければ、夢が描けません。大いに努力し、我が身を削ります。我が身だからと言って自分勝手に削ると失敗します。
先代や、人々の思いを感じながら削る事で、皆の大演で失敗無く夢が実現できる。これが鉛筆の精神です。

マインドフリー


iDesign Team

牧野 花菜

2016年入社。立命館大学映像学部でメディアアートを学び、大人も子どもも楽しめる「おもちゃ」のようなものを作ることをテーマに活動。主な作品は「MTTM見えない敵と闘うマシーン」「IOKM色を音に変えるマシーン」。
大学卒業後もものを作ることを続けたいと思っていた中、マインドフリーが掲げる「0+α」の理念に惹かれ入社。現在は主に情報設計・コーディングを中心に担当。表現の幅を広げるべく、体当たりながらも常に新しいことに挑戦するよう心がけている。
プライベートでは柴犬中心の生活を送っている。

「もの」「ものをつくる」ということ

「ものの存在って曖昧なのではないか?」「ものの本質を考えることが可能性を大きく広げるのではないか?」一人考えていたことがどんどん広がっていくことが本当に嬉しく、とにかくワクワクしました。
丁度このプロジェクトが動き出した時、個人的にものをつくるということにとても孤独を感じていて、少ししんどいなぁ、と思っていた時期でした。ですがこのプロジェクトを通して、ものをつくるということにも色々な形があって、孤独でもありながら、つながりを生むものでもあると、感じることができました。そして、たくさんの思い、辛さ、愛情などなど、、が、つまってうみだされるものの魅力は他に変えられるものではなく、やはりものをつくるのが好きだと改めて思うことができました。
ものの本質を考えること、そこに様々な考え方が加わること、それによってうまれる可能性の大きさをこんなに間近に感じることができて本当に幸せだと思っています。この先も、「もの」「ものをつくる」ということに真剣に向き合っていきたいと思います。

鉛筆と向き合ってきたからこそ

今回、「鉛筆」をテーマに取り上げるということで、鉛筆のことを誰よりも知っている方と一緒に考えてみたいと思いました。
そして鉛筆のメーカーさんを調べている中で、一際目に留まったのが北星鉛筆株式会社さんでした。創業からこれまで本当に鉛筆一筋で、その中でも鉛筆の可能性を広げることに尽力されているというところにとても魅力を感じました。
今回掲げている「Focus core, Create different」をまさに実現されているような製品、「大人の鉛筆」であったり、「もくねんさん」「ウッドペイント」などは、鉛筆が持つ魅力や可能性を知っている方たちだからこそ、鉛筆の本質を見ていらっしゃる方たちだからこそ、うみだされたものだと思います。

今回、期間的にも非常にタイトで、実際にものをつくる、というところまでは実現することができませんでした。
どうせつくるなら良いものにしたい、良いものをつくるためにはしっかり時間もかけて、たくさんの人の意見も交えて作りたい、とおっしゃっていただいた際に、杉谷さんが「ものをつくる」ということに対して本当に真剣に向き合っていらっしゃることを実感し、私にとってもすごく刺激的でした。この先、実際にものをつくる、ということもご一緒できれば幸いです。
時期的にも非常にお忙しい中、鉛筆に対する思いや、ものをつくるということ、さらには働くということについて、貴重なお話を頂戴し、本当にありがとうございました。

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