試考作互

あらたな考え方をためして、
ともにつくる

テーマ:「えんぴつ」のコアをみつけて新しい価値をつくりだす

コラボレーションパートナー

話し家

yokko

滋賀県甲賀市水口町出身のシンガーソングライター。甲賀市観光協会公認アーティスト。
手話歌のスタイルを生かし、県内外問わず教育現場や福祉施設、地域のイベントや企業の人権研修会にて年間約150本以上の講演ライブを行う。

歌手活動を始めて一年半ほど経った頃、急に喉の痛みを感じ約二週間全く声が出ない状態に。
その後通い始めた手話教室で出会った聾の講師との会話をきっかけに、手話をつけて歌い始める。
さらに手話通訳や歌詞字幕などをライブに取り入れ、聴こえる・聴こえないに関係なく、より多くの音楽好きの方が共に楽しめる場所作りを目指している。

音楽活動の他にも、イベント司会やナレーション、声優、ラジオパーソナリティーとしても活動中。
一般社団法人日本ベビーサイン協会認定講師として、ベビーサイン体験会講師も務める。
また、音楽健康指導士として、音楽と歌を使った音楽健康セッションも行う。

マインドフリー

iDesign Team

西村 佳奈

2014年入社。専門学校ではグラフィックデザインを学ぶ。 学生時代に企画したイベントのWebサイト制作を行ったことをきっかけに、改めて、Webによる情報の伝え方や、時代とともに常に変化し続けるおもしろさを知る。
卒業後も同校でWebデザインの授業アシスタントとして働き、学生達に教えることで自らの知識の蓄積やその経験を活かしたいと思い、Web業界で働くことを決意。
自社ECサイトのデザイン・運用を行なう会社を経て、さらなるステップアップをするためにマインドフリーへ。
現在はiDesign Teamの一員として、主に情報設計・デザインを担当。表面上の見た目だけではなく、情報の深部・細部までを見直すことで、見えていない課題を見つけ、解決へどうアプローチするかを考えながら制作することを心がけている。

「話す」ということは、受け取る相手が居てはじめて成り立つ

初めてこのプロジェクトの話を聞いたときは、不安でいっぱいでした。外部の方で、普段関わりのない業界の方とどのようにこのプロジェクトを進めていければいいのかと、「イメージがつかない」ということが何よりの不安でした。 模索しながらも、わたしなりに「話し家」というテーマに対して「これだ!」という答えを導き出すことができたときは、それまで抱いていたモヤモヤが自然とワクワクに変わり、寧ろ熱を持ってこのプロジェクトに関わっている自分がいました。
私自身、yokkoさんと実際にお会いしてから、yokkoさんの物事の捉え方や感じ方、そしてそれをアウトプットへつなげていく姿勢そのものに刺激を受ける場面も多く、「こんな感じ方もあるのか!」とたくさんの驚きと学びを得ることができたと感じています。
「話す」ということは、受け取る相手が居てはじめて成り立つもの。
これまで「これを伝えると相手にどう思われるかな」と考えてしまいがちなわたしにとっては、言葉にすること自体に臆病になっていることも多かったです。しかし、今回のプロジェクトを通して、はじめは拙い言葉でも、恐れずに「話す」こと、自分なりの表現で「伝える」ことで、変えられる答えがあることを実感することができました。
これからも「話す」ということを通して、新たな価値観・考え方を知ったり、自分の想いを周りにいるひと・これから出会うひとたちに、伝えていきたいと思います。

手は言葉以上の想いを伝える力がある

このプロジェクトの開始当初、私が思う「話し家」は、芸人やアナウンサーなど、「声を使う仕事の人」というイメージを持っていました。
しかし、それは「話す」という固定概念に捉われた上でのイメージであり、必ずしも「声を扱うこと・言葉を発すること」が本質ではないということに気づくことができました。
「話し家」の本質は、「受け取る相手がいて、その人のために自らの表現で情報や思いを伝える人」なのではと考え、興味が湧いたのが「手話」を用いて様々な表現を行っている方たち。調べていく中で、手話シンガーソングライターとして活動されているyokkoさんを知り、「聞こえる人・聞こえない人」にかかわらず、全身を使って楽しみながら、自らの想いを音楽にのせて伝えているということに衝撃を受けました。シンガーとしてだけでなく、ナレーターや声優など、実際に「話す」職業もされていることから、yokkoさんだから出来るさまざまな「話す」という表現を通して、生まれる「えんぴつ」の本質を知りたいと思い、ご依頼いたしました。
実際にお会いしたyokkoさんは、感受性が豊かでエネルギーに満ちており、しっかりとご自身の中に「芯」を持っている方だと感じました。このプロジェクトに対しても真摯に向き合ってくださり、制作を進めていく中で、yokkoさんのあたたかく力強いに助けていただくことばかりでした。
今回制作頂いた作品は『手は言葉以上の想いを伝える力があると思う。』というyokkoさんの言葉通り、今回の作品は言葉だけでは伝わらない、yokkoさんの表情、温度感、人柄がダイレクトに伝わるものになっていると感じています。
本当にお忙しい中、こちらからのご依頼にyokkoさんなりの表現でお応えいただき、ありがとうございました。これからもyokkoさんから学んだたくさんのことを糧に、わたしも自分にしかできないことを見つけていきたいと思います。

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