立体切り絵作家SouMaの
Focus core,
Create different
鉛筆の削りかすは、
扇のような形で綺麗だ。
鉛筆の「本質」と、
「新しい形、可能性」
本作における鉛筆の本質は「描く」ということ。鉛筆を構成していた一部分が形を変えて新しい美しさをつくるものになる。
今まであたりまえのように見ていたものも、少し見方を変えると全く違うもののように見えてくるかもしれません。
完璧なものから
引き算を繰り返して
何かを描く
鉛筆は≪本体を削りながら描いていく≫もので、切り絵も≪1枚の紙を削りながら描いていく≫もの。
芸術というと0から何かを生み出していくようなイメージが強いですが、もともとある 完璧なもの(芯の詰まった鉛筆/1枚の紙)から、引き算を繰り返して何かを描いていくところも、少し似ている気がします。
メッセージ
私の行う芸術家という仕事は、
最初から受け入れられ需要が多いと危機感を覚える仕事です。
それはもともと存在する価値観の中で希望通りの仕事をした、つまりすでにあることをしてしまったということで、むしろ少し戸惑う、あるいは最初は拒まれるくらいでないといけないと思っています。
鉛筆や紙は何かの用途のために作られたもので、「どのように役立てるか」からスタートする存在です。
しかし私は和紙自体を主役に、むしろこちらが手を加えさせてもらっているという気持ちをもちながら作品を作っています。
何かのために存在する、ということと同時に一つ戻ってそれ自体にどんな魅力があるのかを考えてみる。
それだけで全く違う世界が見えてくると私は思います。
立体切り絵作家SouMa