“家”

絵本作家である村上信理が
考える“家”とは?

家の本質

“いってかえる”
場所

私たちは、
職場から学校から
遊び場から遠い国から
あるいは、
過去の記憶から未来の創造から
いつも自然に無意識に
家にかえることができます。
困難な状況で
身体は家にかえられないときも
心だけがかえることもできます。

“いってかえる”
ということは、
ファンタジーの世界においても
大切にされている考え方です。

たとえば、
ルイス・キャロルの
『不思議の国のアリス』では、
白兎を追っていたアリスが
穴に落ち不思議の国へ
迷い込む・・・

20世紀最高の絵本作家と呼ばれる
モーリス・センダックの代表作
『かいじゅうたちのいるところ』では、
お母さんに叱られた主人公マックスが
閉じ込められた部屋から
空想の力で逃げ出す・・・

日本の『竹取物語』では、
月からやってきたかぐや姫が
月という家に帰ってゆく・・

心と身体が
現実世界からファンタジーの世界に
“いってかえる”
物語を新たに紡いでみました。

Member

村上 シンリ

「100人いれば100通り」をテーマにLOVEな絵を描きます。 ​ 1991年 大阪生まれ。 専門学校卒業後デザイン会社にて300種類以上の商品を手がけたのち、 イラストレーターとして活動開始。 並行して似顔絵師、ワークショップのお絵描きお兄さんとしても活動。 アクリル絵の具を手の平や指に付けて描いたり、お名前ペンを使って線画を描くなど 技法にとらわれない多彩なタッチが特徴。 ​​ 小学生時代からのライフワークは絵本制作。

上田 龍

外国語大学卒業後、Mindfree入社。 現在は、自社サービス”GEPPY”のプロジェクトマネジャーとして新規機能開発、品質管理などに取り組んでいる。また、サイト制作ディレクション、新卒採用、映像制作など様々なことにも手を広げている。

村上シンリさんからの
メッセージ

このプロジェクトを通して物事の本質を見極め導き出すことで新たな価値を持った物語が生まれるということを提示できたのではないかと思います。
絵本の中の主人公を通し、帰るべき「家」があるからこそ、家を出て自分だけの人生を思い切り冒険できるということを改めて感じました。
私は毎日「100人いれば100通り」という気持ちをハートに刻みながら絵を描き、絵本を作っています。
1人1人の個性、その人にしかない素敵なところを認め合う先に平和があるのではないかと、LOVEがあるのではないかと、思っております真剣に。